勝負事は、勝つに越したことはない。
いや、勝つべき。
どうしたら勝てるかを考え抜いて、勝利を掴む為に全力を尽くす。
そして、勝った時は、なんとも言えない幸福感に包まれる言事でしょう。
しかし!
世の中そんなには甘くない。
勝つ時もあれば、負ける時もあります。
「勝っておごらず、負けて腐らず」
ということわざがあります。
勝った時はおごり高ぶらない、頭に乗らない。
負けても腐らない、いじけない。
と言ういみですね。
勝った時と負けた時のメンタルの持って行き方をアドバイスしています。
ここで思いつくのは元メジャーリーグのイチローです。
プレイが常に「勝っておごらず、負けて腐らず」でした。
あそこまで徹底するのは難しいと思いますが、このことわざは大切なことを教えてくれています。
特に負けて腐らずの部分はは人生の救命ボートです。
勝っておごらずは、他人(負けた人)に対する気遣いです。
こちらも必要ですが、勝った時は気分が良いので、気持ちを抑える事は比較的容易です。
一方、負けて腐らずは難しいです。
他人(勝った人)に対して「気にしないで、私は大丈夫!」という事もあると思いますが、それだけではありません。
負けた人には、この打ち砕かれた気持ちをどうするか、というメンタルの課題が残っています。
時間が解決するというパターンもあるかもしれませんが、それはいつになるかわからず、その間は負けの呪縛から逃れることが出来ません。
そこで「腐らず」です。
これには人生の大ヒントが隠されています。
腐るというのは食べ物に使う言葉ですね。
どんな食べ物も一瞬で腐ることはありません。
腐るにはしばらく時間が掛かります。
そのしばらくの間に冷蔵庫に入れればセーフです。
負けて落ち込んだ時も同様、いつまでも負けに囚われていたら気持ちが腐ります。
なるべく早く別のところに持って行けば、腐らずに済みます。
このことわざの「腐らず」とは、
「落ち込んでるのかい?負けて悔しいよね、気持ちはわかるよ。
でも、早くそこから脱出しないと、人生の時間がもったいないよ!」
という事なのではないでしょうか。
腐る前に冷蔵庫に入れる。
その方法で一番良いと思うのは挑戦です。
次の何かに向かって挑戦する事です。
挑戦する何かが決まった時、腐るから解放され新鮮さを取り戻すのです。
次への挑戦が生まれるんだったら負けも悪くないですね。
勝ちもいいけど、負けもいい。
そう考えると人生の不安が半分くらい消えますね♪