ダンス教室に限らず、教室を経営されている人の悩みの一つに、「身内に生徒を取られる」というのがあると思います。

身内というのは雇っていた講師で、その講師が教室を辞める時に受け持っていた生徒も一緒に連れて行ってしまう事があります。

「客を持って行かれた!」

というやつですね。

苦労して生徒を集めたのは教室なので、それをごっそり持って行かれたら経営的にも精神的にも大打撃です。

 

持って行く心理は分かります。

10人の生徒を受け持っているレッスンがあるとします。

その時、講師に支払われる1レッスンの講師料が5000円だとします。

教室には1人1000円×10名=10000円入ります。

その分から講師に5000円支払われます。

 

その時、講師はこう思います。

今は5000円だけど、自分でやったら(経営)10000円。

同じ労力で倍の収入かー!!!

 

これ凄く分かるんですよね。

私もよく計算してました。(計算してただけですよ)

 

自分でやってみると分かるんですが、集客とサービス提供(レッスン)は別物なんです。

集客もレッスンもそれそれ別の仕事なのですが、講師は集客の部分が見えてないので、そんな考えになってしまいます。

 

生徒100人(その教室のほとんどの生徒)を自分の教室に連れて行ったケースを聞いたことがあります。

心情的には許せないのですが、生徒はなじみの先生について行っただけなので法律的には問題にならないんでしょうね。

そのケースも泣き寝入りだったようです。

 

教室側に不満があって、その腹いせに生徒を連れていくパターンもありますが、それもやってはダメですね。

不満があったら、そんな教室はさっさと辞めて、1から自分で集客して自分の理想の教室を作りましょう!

 

お金って大事ですが、その一部分しか分かってない人が多いですね。

お金って貯める使うですが、多くの人が貯める方を重要と考えます。

「生徒を持って行く」もそんな考えから起こる現象なのでしょうね。

 

使う方が大事なのに。